手作りの民芸品は作り手の方の住んでいる地方の歴史・伝統・生活・習慣・自然など、様々な環境の中でつくり出されていて、それぞれにストーリーがあります。
このブログの中でその民芸品の持つストーリーを、少しずつご紹介していきたいと思います。
第一回目はラオス南部のサラワン県のコットン製品をご紹介します。
これらの織物はカトゥ族の女性たちのものです。自身の腰と足、そして木の棒を使ったとてもシンプルな後帯機という機で織られています。見ていると簡単そうに織っているように見えるのですが、実際やってみると足のバランスが難しく、腰も痛くなり、慣れるまで大変です。
ボアヴァン美術工藝ではこの後帯機のワークショップなども行いますので、開催する際にはホームページやブログでお知らせいたします。
みっしりと打ち込んで織られた綿の生地はとても強く、長く使うことができます。また、特徴的なのは横糸にビーズを織り込んであるところです。刺繍でないので、裏から見てもきれいな同じ柄で、外れにくいです。表現されている紋様はカトゥ族の伝統的なモチーフがほとんどで、貴族しか身に着けることのできなかった紋様などもあります。今ではおしゃれとして皆さん色んな織りを楽しまれています。
また、最近では地元で採れるバナナの茎の繊維を使った織物も織っており、つやとはりのある繊維を生かしたものづくりをされています。
イェームおばさんが織っているところ |
様々な紋様 |
ビーズがたくさん織り込まれています。 |
やさしい草木染のものも |
ビースがアクセントになって、さらっと着こなしやすいです |
バナナ繊維を織り込んだお散歩バッグ |
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